停電時には、水道にポンプを使用する集合住宅では水も出なくなってしまう、ということは皆さんご存知かもしれません。ですので、停電が発生した際には水の確保も重要になってきますよね。
普段から非常用に水を保管されている方や、お風呂の水も念のためにすぐに捨てずに溜めておく方も、いざ停電が発生した際にはできるだけ多くの水を確保しておきたいものです。
マンションにお住いの方でも、その建物の給水方式によっては、停電後もしばらくの間は水が使えることがあります。
そんなときは、停電発生後すぐに、浴槽に水を溜めたり、水道水を汲み置きしたりしましょう。
そして、いざという時の水の汲み置きに活躍するのが、ポリタンクです。
このページでは、家庭で使いやすいおすすめポリタンクを、目的・用途別にご紹介します。
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このページの目次
停電対策にポリタンクを選ぶ基準は?
停電が発生した時にポリタンクが必要なシチュエーションとして、まず最初に考えられるのは水道水の汲み置きです。
水道の給水にポンプを使用している集合住宅でも、停電後しばらくは高置水槽の貯水分が各戸の水道から利用できる可能性があります。(※建物の給水方式によりますので、停電後すぐに水道も利用できなくなる建物もあります。)
そんなときにすぐに水道水を汲み置きするには、あまり大きすぎるポリタンクだと不便です。
大きなポリタンクは保管場所にも困りますし、内容量が増えれば単純に重くなりますから、女性では取り扱えないことも考えられます。
大きなポリタンクが役に立たないわけではありませんが、停電発生時の水道水汲み置きには、折り畳み式の小型のポリタンクや貯水袋を使用するのがおすすめです。保管に場所を取りませんし、その分複数個用意するのも簡単です。
逆に大きなポリタンクは、長期の断水が発生して水の配給を受ける際などに重宝します。一度に扱える水の量が多いですし、水を入れるための給水口の直径も大きいので、給水車のホースが入らなくて水が貰えない! というようなことも起こりません。
ポリタンクの大きさや形状によって、適した用途が変わって来ますので、どのような目的でポリタンクを用意したいのか、ご家庭の状況を考慮して選ぶと良いと思います。
停電時に役立つおすすめポリタンクはこちら
防災ウォーターバッグ緊急用給水バッグ折りたたみ式
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こちらはポリタンクと言うかウォーターバッグという感じですが、折り畳み保存が可能で使用時だけ広げて水を入れられるタイプの製品です。
水を入れれば自立しますし、給排水口が上部に斜めについているので、水も注ぎやすいです。
また、取っ手の部分が類似の製品に比べてしっかりしており、満水時に持ち運んでも手が痛くなりにくいようになっています。
このタイプのウォーターバッグは、折りたたんで保管しておいても破損する心配が少なく、いざという時も安心して使えるのが魅力ですね。
ただ、袋である構造上、片手に器を持ってもう片方の手で水を注ぐというようなことは難しいので、場合によっては一人では水が使いにくいかもしれません。
良い製品ですが、実際に使用するシチュエーションを考えた上で選ばれることをおすすめします。
ウォータータンク 10L WT-10
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こちらは、ポリエチレン製の折り畳みタンクです。
先に紹介した製品と比べると、しっかりしたタンクなので台などに置いて使えますし、コックがついているのでコップに水を汲むのも簡単です。汲んだ水の使いやすさという意味では、こちらの製品のほうが勝っていると思います。
一方、折り畳み時に折り目や角の部分が破損することがあるようで、繰り返し使用した際の耐久性には少し不安がありそうですが、停電時に一度使用するくらいなら、あまり問題はないと思います。
こちらは10リットルと20リットルの2種類がありますが、10リットルでも満水時は女性には辛い重さだと思いますので、男手が期待できない場合は、上に紹介したような、さらに小型のウォーターバッグなどを選ばれるのが良いかと思います。
尾上製作所(ONOE) ウォータータンク
こちらは所謂一般的な給水用ポリタンクです。折り畳み式ではないので保管に多少場所を必要としますが、その分タンクそのものとしての使い勝手は良くなっていると思います。
容量は10リットルから22リットルまで種類がありますが、大きな給水口がついているおかげで、水の配給を受ける際などにポンプ車の太いホースもちゃんと入れることが出来ます。
小型のウォーターバッグや折り畳み式ポリタンクでは、給水口が小さすぎてホースが入らないケースがありますので、長期の断水に見舞われる可能性まで考慮するなら、このタイプのポリタンクがあると安心でしょう。
タンク形状のバランスも良く、コックを下にしても、取っ手を持っても、重心が安定するように出来ています。
また、空気抜き用の穴がついているので、コックからの水の流れも非常にスムーズです。
難点としては、サイズが20リットルとかになってくると、満水時には成人男性でも持ち運ぶのがしんどい点でしょうか。
手持ちで持ち運ぶのは辛いと思いますので、別途台車などを用意したいところです。
タンゲ化学工業 防災グッズ 水専用 コロコロタンク 20L
こちらは、取っ手と車輪がついたタイプのポリタンクです。容量は20リットルですが、こういう製品であれば女性やお年寄りでも楽に運搬できますね。
満水時には単純計算で20kgになることを考えると、取っ手や車輪の強度が少し心配ですが、レビューなどを参考にすると、あまり酷い悪路でない限りは、乱暴に扱わなければ問題はないようです。
このサイズになってくると少し保管場所に工夫が必要そうですが、別途台車を用意する必要もないので、一つあると便利な製品だと思います。
コックを下にして縦にする際も、車輪を軸にして起こせるのがいいですね。
まとめ
停電時に役に立ちそうなおすすめポリタンクをご紹介しました。
ポリタンクは、それ自体を準備する際にはとても軽いですが、実際に水を入れて使用すると容量の分だけ重くなります。
非常時に実際に自分が持ち運べるのか、又は持ち運ぶ手段があるのか、そういったことをリアルにシミュレートしながら、ご家庭に適したポリタンク選びの参考にしていただければ幸いです。